monocle February 2008 | hillbridge

monocle February 2008

e通勤時間に少しずつ読んでいる洋雑誌のモノクル。今月もすごい。
http://www.monocle.com/

年明けにモノクルの編集長が日本贔屓としてテレビにとりあげられていたらしいけれど、モノクルのすごさは積極的に日本を紹介しているところだけじゃない。その日本の紹介の仕方からしても普通でない。だって、モノクル創刊号の表紙は自衛隊ですよ。(モノクルのウェブサイトでみれる自衛隊員の生活を映すフォトシネマも淡々としたものながら衝撃的だった)今月は、沖縄の特集記事もあったし、なんとガス・油田開発で変化がおきつつあるサハリンの記事まであった。北海道にいたって入ってこない情報だ。 そのほかにも、世界のニュースだってひねりがきいている。テルアビブでイスラエル寄りの報道をしない出版者の記事。政治批判をいとわない「Report」っていう番組の女性ディレクターの話。イギリスの実直なサーフグッズのブランドの話。アメリカの州別の外国とのつながりの特集(間接的に選挙特集になっている)。環境やフェアートレードの意識が高く、スイスでは2番目のリテール・グループになっている生協(COOP)の話。インテリア・コンサルタントが50年かけて建てている別荘の話。などなど、なかなか得られない情報がコンパクトにしかもデザインされて提供されている。

ウェブサイトでもいろいろ読めるし見ることができるけど、やっぱり雑誌としてのモノクルが完成度が高くってほれぼれする。日本語版作るなら、お手伝いさせていただきたいくらい。でも、なんでこういうメディアが自分の国では出てこないんだってくやしくなるのも本音。かっこいい雑誌はいくらでもあるけど、ここまでエッジが効いている雑誌はない。え?自分で作れって?